以前から、幼稚園や保育園に入る前の子どもの絵が大好きだった。
自分の心のままを描けるし、描きたい部分のみ詳しく描けていたり、超面白い。あの絵画の巨匠ピカソだって、幼児が描く絵を真似てキュビズムが生まれたのだ。
今年の預かりの子どもたちは、年少さんばかりなので、描く絵も本当にユニーク。
大人が描かせたい絵でなく、大人に媚びない、自分の描きたい絵なのである。
子どもは、100人いれば、100とおり、全然違う。なのに、保育園に勤めていた頃には、芋掘りに行けば、芋掘りの絵、運動会が終わったら、運動会の絵を描かせていた。そう、描かせていたのである。年長にもなれば、花形。リレー、障害物走、バルーン、鼓笛隊。運動会が終わるまで、先生は、怒ってばかり、そのうち、子どもたちは、登園拒否になり、運動会の絵を描くだなんてとんでもない。自由に描いていいよ。という絵すら描けなくなってしまう。大人が望む絵しか描けない。その描き方を教えてほしい。上手に描けなかったら、自分が悪い。先生が上手に描く描き方を教えてくれなかったになっちゃうのだ。
だから、幼稚園、保育園に入るとつまらない絵を描くようになるなあ、と思っていた。
今、森のようちえんの子どもたちは、自分のこころに素直ないい絵を描いている。
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